香川県綾歌郡宇多津町のこども専用の精神科・心療内科 | こどもの発達に関する不安やご相談は松浦こどもメンタルクリニック

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児童・思春期・青年期

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うつ病

こどものうつ病

うつ病

うつ病

うつ病での『うつ状態』というのは、”物事に対する関心や取り組む意欲が失せて何もする気が起こらない状態が一日中ずっと、ほとんど毎日、2週間以上にわたって続いた状態”をさします。

また、「眠れない」「食べられない」など様々なつらい症状も伴うため、日常生活に大きな支障をきたすようになります。

現代において、うつ病は大人だけの病気ではありません。
うつは、大人しかならないと思われがちですが、実は最近「こどものうつ」が深刻な問題となっています。

一時期、「こどもにうつ病はない」と思われていた時代がありましたが、最近になって、こどもでもうつ病になることが分かってきました。調査によると、小学生の約8%、中学生の約23%が抑うつ傾向にあるそうです。

また、小学生の1.6%、中学生の4.6%がうつ病を発症しているのではと推測しています。中学生の4.6%という数字は、大人のうつ病の発症率に迫るものです。

 

朝起きられず学校に行きたがらない、好きなゲームをしなくなった…。

こどもにこんな変化が表れたら、もしかしたら「うつ」かもしれません。

うつの症状

精神症状

​中核症状 興味・関心の減退…好きなことが楽しめない
気力の減退…億劫、気力がわかない
知的活動の低下…何も頭に入らない、集中力低下
二次症状 感情の障害…抑うつ気分、いらいら、落ち着かない
思考の障害…思考停止、自責感、決断力低下

身体症状

中核症状​ 睡眠障害、食欲障害、身体のだるさ、日内変動
二次症状 その他(頭痛や肩こりなど)

行動症状

二次症状​ 行動抑制、不安から来る落ち着きのなさ、学業問題、問題行動など

社会不安障害(SAD)

社会不安障害とは、ある特定の状況や人前で何かをする時に、緊張感が高まって不安や過度の恐怖を感じ、次第にそのような場面を避けるようになる病気です。

 

学校へ行き始めると、授業中に発言を求められることや、給食を残したことを強く叱られたりすることなどがきっかけで、社会不安障害を発症することもあります。

 

小さなこどもであれば不安や緊張で泣いたり、かんしゃくを起こしたり、立ち尽くしてしまったりという症状で表れます。

社会不安障害(SAD)

社会不安障害(SAD)の症状

精神症状

身体症状

行動症状

パニック障害

パニック障害

パニック障害は、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈(ひんみゃく:脈拍が異常に多い状態)、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常とともに、このままでは死んでしまうというような強い不安感に襲われる病気です。

この発作は「パニック発作」といわれ、10分くらいから長くても1時間以内にはおさまります。
初めてのパニック発作で、救急車を呼んで病院に運び込まれる場合もありますが、医師の診察を受けるころには発作は消え、血液検査や心電図検査をしても異常は見られず、時には気のせいなどと言われることもあります。

パニック障害の特徴は、検査をしても身体的な異常は見当らないのに、パニック発作を繰り返すことです。

パニック障害の症状

精神症状

身体症状

認知療法と認知行動療法

認知療法・認知行動療法とは、私たちの物の考え方や受け取り方(認知)に働きかけて、気持ちを楽にしたり、行動をコントロールしたりする治療方法です。

うつや社会不安障害などには、カウンセリングの一環として認知療法・認知行動療法と補助的に投薬を用いて治療を行っていきます。※当院では認知療法と認知行動療法を取り入れた精神療法は行なっておりますが、明確な認知療法と認知行動療法そのものは行ってはおりません。

認知療法

認知療法では、考え方や受け取り方(認知)に働きかけます。

例えば、「コップの中には美味しいジュースがもう半分しかない。」と考えるのと、「まだ半分もある。」と考えるのとでは気の持ちようがずいぶん変わります。

そういった考え方や受け取り方(認知)に働きかけて、たとえ悲しい場面に出会ってしまったとしても、こうすれば解決するし、そして次からはこうすれば失敗しないという風に、認知の仕方を変えることで気持ちをポジティブにもっていきます。

認知行動療法

認知行動療法とは、認知療法で決めた内容や目標を元に、少しずつ生活のリズムの中に無理のない形でその行動を組み込んでいき、最終的には回復まで導きます。